脳梗塞が治る見込みはどのぐらいあるのか?

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脳卒中治る見込み

《 目 次 》


完治は難しいと言われる脳梗塞ですが、早期の対応で治療確率は大幅に上がります。
後遺症が慢性化していても、近年では再生医療による治療が可能です。
脳梗塞が治る確率を上げるにはどうすれば良いのか、具体的な治療法を脳卒中専門医が詳しく解説します。

脳梗塞 治る確率

血栓と後遺症
脳梗塞とは脳の血管が血栓によって詰まる病気で、脳への血流が滞ることで後遺症が残ります。
脳梗塞の具体的な症状や後遺症については、以下関連ページで解説しています。
脳梗塞の再発率は10年間で約50%という研究もある上[参照データ1]、一度ダメージをうけた脳細胞は元には戻らないため、脳梗塞の完治は難しいとされてきました。
しかし近年では医療が発展し、以下のような治療で後遺症を大幅に軽減できるようになっています。

  1. 血栓自体を溶かす薬を使う(発症後4.5時間以内)
  2. 血栓を吸引する(発症後24時間以内)
  3. 早期にリハビリを行う
  4. 再生医療を行う

近年では血栓自体を無くす治療法も開発されており[参照データ2]、脳梗塞治療の可能性が広がっています。
しかし、これらは発症後数時間しか適応にならないので、その時間を過ぎた場合は血液が固まりにくくなる薬で再発予防するしかありません。
早期にリハビリを始めれば脳機能が回復する確率が上がるので[参照データ3]、なるべく早くリハビリを始めることが大切です。
すでに慢性化した後遺症を薬やリハビリだけで治療するのは難しいですが、今は再生医療で完治を目指すことも可能です。
再生医療についてはこちらで詳しく解説しています。

脳梗塞 治る期間

リハビリ
脳梗塞は発症して薬を飲んで終わりではなく、後遺症と付き合っていかなければなりません。
早期対応で運良く後遺症が残らなかった場合は再発予防だけで済みますが、後遺症が残ってしまった場合は、運動能力の低下や合併症を防ぐためにリハビリを継続する必要があります。
また、機能回復後も現存機能の維持が必要になるため、長期間のリハビリが必要になります。
脳梗塞のリハビリについては下記で詳しく解説しています。

再生医療を行った場合、後遺症が大幅に回復することでリハビリ頻度を減らすことも可能です。
ニューロテックで行なう幹細胞治療は、約1年間かけて幹細胞点滴を3回投与します。
幹細胞点滴の具体的な流れについてはこちらで解説しています。

軽い脳梗塞が治る!?

脳梗塞で後遺症が残っても、症状が軽ければ治るのではと思う方もいるかもしれません。
しかし、後遺症の原因は脳細胞の損傷であり、損傷を受けた脳細胞は基本的に再生しないことを踏まえると、一度残ってしまった後遺症を治すことは基本的に困難だと言えます。
脳梗塞の後遺症を最大限減らすには、早期に治療を開始することが大原則です。


まとめ

完治は難しいと言われる脳梗塞ですが、早期の治療で血栓自体を取り除いたり、後遺症を防いだりすることも可能です。
後遺症が慢性化すると薬やリハビリだけでの回復は難しくなりますが、近年では再生医療による後遺症の治療も可能となっています。
主治医とよく相談して、自分の目標に合った治療法を選択していきましょう。

【参照元】
[1] Ten year recurrence after first ever stroke in a Japanese community: the Hisayama study|J Hata 1, 他
National Library of Medicine 【↑戻る
[2] 脳梗塞の治療|大塚製薬 【↑戻る
[3] 脊髄損傷後の機能回復には自発的なリハビリが効果的|慶應義塾大学 グローバルCOEプログラム 幹細胞医学のための教育研究拠点 【↑戻る

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ニューロテックメディカル

       貴宝院 永稔【監修】脳梗塞・脊髄損傷クリニック 銀座院 院長 再生医療担当医師
ニューロテックメディカル代表
《 Dr.貴宝院 永稔 》
大阪医科大学卒業
私たちは『神経障害は治るを当たり前にする』をビジョンとし、ニューロテック®(再生医療×リハビリ)の研究開発に取り組んできました。
リハビリテーション専門医として17年以上に渡り、脳卒中・脊髄損傷・骨関節疾患に対する専門的なリハビリテーションを提供し、また兵庫県尼崎市の「はくほう会セントラル病院」ではニューロテック外来・入院を設置し、先進リハビリテーションを提供する体制を築きました。
このブログでは、後遺症でお困りの方、脳卒中・脊髄損傷についてもっと知りたい方へ情報提供していきたいと思っています。

脳卒中ラボ管理人

投稿者プロフィール

脳卒中・脊椎損傷や再生医療に関する医学的見地から情報発信するブログとなっております。
それらの情報に興味のある方、また現在もなお神経障害に苦しむ患者様やそのご家族の方々に有益となる情報をご提供して参りたいと考えております。

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