要注意!脳出血になりやすいのはこんな人!

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脳出血になりやすい人

脳出血は脳を栄養する動脈がなんらかの原因で破綻した結果、脳の細胞が栄養不足で死んでしまう病気です。
進行すると頭蓋骨の中を血液が充満し脳そのものを圧迫する可能性があり、その場合死に至る可能性が非常に高くなります。
そこで本書では現在までに解明されている脳出血の危険因子について分かりやすく解説していきます。

脳出血とは

脳出血とは言葉通り、脳の動脈が破綻することで頭の中で出血する病気です。
血管が破綻すれば当然その先の組織には十分な血液が供給されなくなり、その部位が担っている機能に障害をきたします。
例えば、平衡感覚を司っている小脳から出血すれば平衡感覚に支障をきたし、目がぐるぐる回るようなめまい症状が出現します。
しかし、この病気の怖いところはその先にあります。
頭蓋骨という硬い容器の中に存在するのは脳、脳を栄養する血管と血液、脳がプカプカと浮かぶ脳脊髄液の3つです。
脳出血を起こすと破綻した血管から血液がどんどん頭蓋骨の中に溜まっていきます。

しかし、頭蓋骨はあくまで硬い容器なのでゴム風船のように膨らんでくれません。
すると噴出する血液により徐々に脳そのものが圧迫され始めるのです。
出血が進行してしまうと、脳のなかでも呼吸や心臓の動きをコントロールしている脳幹と呼ばれる部分が圧迫され呼吸や心臓が止まってしまい死に至ります。
この状態を「脳ヘルニア」と言い、緊急手術を行わなければまず助かりません。
これらの理由からも非常に緊急性が高く、致死的な疾患であると言えます。
ではどういった人が脳出血に罹患しやすいのでしょうか。

脳出血になりやすい人

そもそも日本人は昔から漬物文化が浸透していて、欧米諸国と比較すると塩分摂取量が多く、それに伴う高血圧の影響で脳出血に罹患しやすい民族であると言われてきました。
近年では血圧管理が向上し脳出血の罹患率は格段に低下していますが、その中でも脳出血になりやすい人にはどういった特徴があるのか解説していきます。

高血圧

最も代表的な危険因子が高血圧です。
高血圧(収縮期血圧140mmHg以上もしくは拡張期血圧90mmHg以上)と診断された人では、正常の人と比較して男性で2.97倍、女性で2.7倍ほど脳出血による死亡リスクが高いとされています。
また普段の食事において塩分摂取量が多い、もしくは野菜摂取量が少ないほど高血圧に罹患する可能性が高いため食事内容にも注意が必要です。

コレステロール値異常

一般的にコレステロール値が高いとハイリスクだと思うかもしれませんが、実は低コレステロール血症と脳出血にも相関性があります。
コレステロールは細胞の表面の膜を形成しているため、コレステロールが少ないと血管の細胞も不安定になり破綻する可能性が高くなるのです。
もちろんコレステロール値が高くてもハイリスクで、動脈硬化が進行するため脳卒中のリスクが高まります。
コレステロール値は正常範囲内でコントロールするのが好ましいです。

喫煙者

血管は本来ゴムのように弾性を持ち合わせているため、多少負荷がかかっても耐えることができます。
しかし長期の喫煙により血管の内皮細胞が損傷すると徐々に動脈の弾性が失われていきます。
結果的に動脈が硬くなった状態を動脈硬化といい、まるで経年劣化したゴムのようにひび割れやすくなってしまい脳出血のリスクになります。
喫煙者は非喫煙者と比較して、男性で3.10倍、女性で2.26倍ほどリスクが高まります。

家族歴

遺伝的な要因が脳出血発症のリスクであることはすでに証明されています。
特に親や兄弟姉妹が脳卒中に罹患したことのある人は家族歴のない人と比較して、男性で2.00倍、女性で2.08倍ほどリスクが高まります。

仕事人間

性格の種類の中でタイプA行動パターンという性格の場合、脳出血や心筋梗塞に罹患しやすいと言われています。
これは血液型のA型とは関係なく、いわゆる仕事人間をイメージしてもらえると分かりやすいと思います。
タイプAの人は時間に追われていてせっかち、いつもイライラしている、競争心や野心や攻撃性が強い、大声で早口などの特徴があり、政治家や経営者などの精神的負担の大きい職種に多いそうです。
他にも、男性より女性、肥満より痩せ型、非飲酒者よりも大量飲酒者で脳出血を罹患しやすいというデータがあります。
当てはまる項目が多い方は、生活習慣を見直してもいいかもしれません。

まとめ

脳出血により損傷した神経細胞は基本的に回復が見込めません。
しかし、近年では再生医療の発達が目覚ましいです。
骨髄から採取した幹細胞を点滴から投与すれば、幹細胞が神経に定着して死んだ脳細胞の代わりとなり再び機能が甦る可能性があるのです。
再生医療を併用すれば、リハビリによる機能回復にさらなる期待が持てます。
現在、多くの治療結果を積み重ねており、その成果が期待されています。

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ニューロテックメディカル

貴宝院 永稔【監修】福永記念診療所 部長 再生医療担当医師 ニューロテックメディカル代表
《 Dr.貴宝院 永稔 》
大阪医科大学卒業
私たちは『神経障害は治るを当たり前にする』をビジョンとし、ニューロテック®(再生医療×リハビリ)の研究開発に取り組んできました。
リハビリテーション専門医として17年以上に渡り、脳卒中・脊髄損傷・骨関節疾患に対する専門的なリハビリテーションを提供し、また兵庫県尼崎市の「はくほう会セントラル病院」ではニューロテック外来・入院を設置し、先進リハビリテーションを提供する体制を築きました。
このブログでは、後遺症でお困りの方、脳卒中・脊髄損傷についてもっと知りたい方へ情報提供していきたいと思っています。

脳卒中ラボ管理人

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脳卒中・脊椎損傷や再生医療に関する医学的見地から情報発信するブログとなっております。
それらの情報に興味のある方、また現在もなお神経障害に苦しむ患者様やそのご家族の方々に有益となる情報をご提供して参りたいと考えております。

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