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脳梗塞の予防が期待できる食べ物

《 目 次 》


脳梗塞はさまざまな要因で起こると考えられていますが、食べ物に注意することで脳梗塞を予防することができます。
脳梗塞の予防に良いと考えられる食材は、魚類やナッツ類、海藻類、フルーツなどです。
またオリーブオイルを使って調理した食事も脳梗塞の予防には良いといわれています。
このブログでは、脳梗塞の予防になる食材をご紹介します。

脳梗塞は高血圧と糖尿病、脂質異常症予防が重要

脳梗塞の主な原因は、動脈硬化です。
動脈硬化は、高血圧や糖尿病、脂質異常症、加齢や喫煙、肥満などが原因で起こると考えられています。
そのため脳梗塞を防ぐためには、高血圧や糖尿病、脂質異常症の予防をすることが重要です。
高血圧や糖尿病の予防には、食事や運動、生活習慣などさまざまなことを見直す必要がありますが、ここでは食べ物に焦点を当てて説明します。

脳梗塞や心筋梗塞の予防が期待できる食材

鯖のアヒージョ
それでは脳梗塞の予防が期待できる食材をご紹介します。
工夫して毎日の食事に取り入れて脳梗塞を予防しましょう。

魚類に含まれているEPAやDHAは血栓予防効果がある

肉類よりも魚類を多く食べるようにしましょう。
特にサンマやアジ、イワシなどの青魚は、コレステロールや中性脂肪を減らし動脈硬化を予防する働きがあるEPAやDHAが豊富に含まれています。
また血液が固まりにくくする働きがあり、血栓ができるのを予防する効果もあると考えられています。

ピーナッツ(落花生)は中性脂肪を下げる効果がある

ピーナッツに含まれているオレイン酸やリノール酸は、血液中の中性脂肪や悪玉コレステロールを下げる働きがあるため、動脈硬化を予防する効果が期待できます。
また血管を強くするパルミチン酸やリノール酸、αリノレン酸が含まれているため脳出血の予防効果もあるといわれています。
しかし売っているピーナッツの中には塩分が多く含まれているものがあるため、食べ過ぎて塩分過多にならないように注意してください。
殻付きや素煎りのものがおすすめですが、味に飽きてしまう方はピーナッツ和えやピーナッツバターなどを調理すると飽きにくいでしょう。
ピーナッツだけでなく、クルミやアーモンド、カシューナッツ、ピスタチオなどのナッツ類も同様の効果が期待できる食べ物です。

海藻類は中性脂肪や血圧を下げる効果がある

海藻類に含まれている食物繊維は、腸内でコレステロールや中性脂肪を吸着し便と一緒に排出してくれます。
また昆布やひじきなどにはカリウムが多く含まれているため、余分な塩分を排出して高血圧を予防する効果が期待されています。
また海藻類はカロリーが低いため、肥満気味の方にもおすすめの食材です。

フルーツは塩分を排出する働きがある

「動脈硬化性疾患予防のガイドライン」に果物の摂取が推奨されています。
カリウムを多く含むバナナやマンゴーなどの果物は、塩分(ナトリウム)を排出させる働きがあります。
動脈硬化の原因となる高血圧は、塩分の取り過ぎが一番の要因です。
そのためナトリウムを排出させる働きがあるカリウムを多く含む果物を食べることは、脳梗塞の予防につながります。
また抗酸化作用があるポリフェノールを多く含むイチゴやイチジクなどの果物は、動脈硬化を引き起こす悪玉コレステロールの酸化を防ぐ働きがるため、脳梗塞の予防が期待できます。
しかし果物には糖分も多く含まれているため、糖尿病の方や血糖値が高めの方は食べ過ぎに注意しましょう。

オリーブオイルは炎症を抑制し動脈硬化予防になる

オリーブオイルに含まれているオレイン酸は、動脈硬化を引き起こす悪玉コレステロールを減らす働きがあるため、脳梗塞の予防効果が期待できるといわれています。
またオリーブオイルには、抗酸化作用があるポリフェノールも含まれているため、悪玉コレステロールの酸化を抑制する効果があることが知られています。
脳梗塞の予防につながるため、サラダ油を使って調理するよりもオリーブオイルを使って調理することをおすすめします。

脳卒中を予防するために食事の際に注意して欲しい事

バランスの良い食事
最後に脳梗塞を予防するために食事の際に注意して欲しいことをご紹介します。

  1. 腹八分目に留める
  2. 塩分は控えめにする
  3. 1日3食食べる
  4. バランスのとれた食事をとる
  5. よく噛んでゆっくり食べる
  6. 過度な飲酒は控える

まとめ

脳梗塞の予防が期待できる食材をご紹介しました。
脳梗塞を予防するためには、動脈硬化の原因となる高血圧や糖尿病、脂質異常症を予防することが重要です。
食事の時に水分をとる方が多いですが、水分は食事のとき以外にもこまめに補給するようにしましょう。
水分が不足すると血液中の水分が減り固まりやすくなってしまいます。
水分を補給してもすぐに血液中の水分が改善するわけではないため、のどが渇く前に補給することをおすすめします。


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ニューロテックメディカル

貴宝院 永稔【監修】福永記念診療所 部長 再生医療担当医師 ニューロテックメディカル代表
《 Dr.貴宝院 永稔 》
大阪医科大学卒業
私たちは『神経障害は治るを当たり前にする』をビジョンとし、ニューロテック®(再生医療×リハビリ)の研究開発に取り組んできました。
リハビリテーション専門医として17年以上に渡り、脳卒中・脊髄損傷・骨関節疾患に対する専門的なリハビリテーションを提供し、また兵庫県尼崎市の「はくほう会セントラル病院」ではニューロテック外来・入院を設置し、先進リハビリテーションを提供する体制を築きました。
このブログでは、後遺症でお困りの方、脳卒中・脊髄損傷についてもっと知りたい方へ情報提供していきたいと思っています。

脳卒中ラボ管理人

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脳卒中・脊椎損傷や再生医療に関する医学的見地から情報発信するブログとなっております。
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